少年の死
4月15日(日) 晴
従姉が13歳の息子を失った
何の前触れもない別れ
私はその少年に会ったことはなく
自分自身の失った悲しみはない
にもかかわらず、いや、だからこそ
少年の母の悲しみがそのまま伝わってきて
打ちのめされる思いがする
少年の大切な持ち物たちは
その名を突然に「遺品」に変えてしまった
卓球のラケット
お気に入りの玩具
愛読書の数々 そして
次の週末に封切られる
映画の前売り券
焼香に並んだクラスメートたちの
あどけない表情とぎこちないしぐさ
やはり神は存在するのだ
私が時折その存在を感じる
賑やかな八百万の神たちではなく
唯一絶対の神というものが
だって
育ち盛りの息子を親から奪い去るという暴挙が
誰からもとがめを受けることなく許されるなんて
そうとでも考えなければ
納得いくわけがないではないか
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