Ne furtum facias.
たとえ石ころのようなとるにたらないものでも
まだ形になっていなくても
そこに名前が刻印されていなくても
それが私のものだということを
あなただってよくわかっているでしょう
わかっていながら どうして
我が物にしたり
踏みつけにしたりを
繰り返すのでしょうか
最初は驚愕した
その次には傷ついた
それでも許そうと努力した
また次に 今度は怒りに震えたときには
記憶違いかもしれないと思おうとさえした
でもやはり 私はあなたを許せない
私の掌中の珠を奪い続けたあなたを
どうしても 許すことができない
そして
許すことのできない私にできるのは
貝のように口を閉ざすことだけ
宝物を視界から遠ざけておくことだけ
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